公式サイトを作ること自体は、多くの人が一度は達成します。難しいのは、そのあと更新を続けることです。作った直後は熱意があっても、半年、1年と経つうちに更新が止まり、気づけば古い情報のまま放置されている、というのはよくあるパターンです。この記事では、更新を無理なく続けるための考え方をまとめます。

なぜ更新が止まってしまうのか

更新が止まる理由の多くは、意志の弱さではなく、仕組みの問題です。

  • 更新するタイミングが決まっていない
  • 更新の作業に毎回時間がかかりすぎる
  • 何を更新すればいいのか、その都度考える必要がある
  • 更新してもすぐに反応がなく、モチベーションを保ちにくい

これらはすべて、「更新を特別な作業にしてしまっている」ことが原因です。更新を、活動の一部として自然に組み込む仕組みを作ることで、多くは解決できます。裏を返せば、「頑張って更新するぞ」という気合いに頼っている限り、忙しい時期が来ると真っ先に後回しにされてしまう、ということでもあります。

更新のタイミングを活動に紐づける

もっとも続けやすいのは、「何かをしたら、必ずサイトも更新する」というルールを、活動の一連の流れに組み込んでしまうことです。

活動 同時に行う更新
新曲を公開する 作品一覧に追加、お知らせに掲載
ライブに出演する お知らせに告知、終了後は写真を追加
新しいSNSを始める リンク一覧に追加
メンバーが加入・脱退する メンバー紹介ページを修正

「サイトを更新する日」を別に設けるのではなく、「新曲を出したら、公開作業の一部としてサイトも更新する」というように、既存の活動の手順に組み込むことで、更新自体を意識しなくても自然と続けられるようになります。新曲のリリース作業全体の流れについては、自主制作の新曲リリースガイドでも紹介しています。

更新の作業を軽くする

更新のたびに大きな作業が発生するようだと、次第に後回しにされてしまいます。作業を軽くする工夫を考えましょう。

  • テンプレートを用意しておく(お知らせの文章の型、SNS投稿の型など)
  • 使っているサービスに、簡単な操作で追加・更新できる仕組みがあるか確認する
  • 画像は事前にまとめてリサイズ・整理しておく

特に、スマートフォンから更新できるかどうかは大きな違いを生みます。パソコンを開かないと更新できないサービスだと、「今度パソコンを開いたときにやろう」と先延ばしにしがちですが、外出先やライブの合間にスマートフォンから更新できれば、その場で済ませてしまえます。

更新する内容に迷わないようにする

「何を書けばいいかわからない」という理由で更新が止まることもよくあります。あらかじめ、更新する内容の型をいくつか用意しておくと、迷う時間を減らせます。

  • 新曲公開のお知らせ(タイトル、公開日、聴ける場所、ひとこと)
  • ライブ出演のお知らせ(日時、会場、出演順、チケット情報)
  • 近況報告(制作の進み具合、最近考えていること)
  • 感謝のお知らせ(再生数や来場者数の節目など)

すべてを長文で書く必要はありません。数行のお知らせでも、更新が続いていること自体が「活動している人」という印象を与えます。読み手は、内容の分量よりも「最近も動いているかどうか」を見ています。

完璧を目指さない

更新を続けられない人の多くは、「毎回きちんとした文章を書かなければ」という思い込みを持っています。しかし、更新の価値は文章の完成度よりも、続いているという事実にあります。

  • 誤字脱字を見つけても、後で直せばよいと考える
  • 短いお知らせだけの更新も、立派な更新として扱う
  • 「今日は忙しいから一言だけ」という日があってもよい

継続を優先し、完璧さを後回しにする姿勢のほうが、長期的には情報の多いサイトに育っていきます。

更新頻度の目安を自分で決める

「毎日更新しなければ」というプレッシャーは、多くの場合逆効果です。無理な頻度を自分に課すと、達成できなかったときに更新自体が苦痛になってしまいます。まずは「月に1回は必ず何か更新する」というような、無理なく続けられる最低ラインを決め、活動が活発な時期にはそれ以上更新する、という考え方のほうが長続きしやすいでしょう。

振り返りのタイミングを決めておく

日々の更新とは別に、定期的にサイト全体を見直すタイミングを決めておくと、細かい更新では気づけない部分の修正ができます。

  • 半年に一度、プロフィールと代表曲を見直す
  • 年に一度、写真を撮り直す
  • リンク切れがないか、定期的に確認する

「毎月1日は見直しの日」というように、カレンダーに組み込んでおくと忘れにくくなります。

家族やメンバーと役割を分担する

バンドやユニットで活動している場合、更新作業を1人だけに任せきりにすると、その人の負担が大きくなり、忙しい時期に更新が止まりやすくなります。写真の提供、お知らせの文章の下書き、投稿作業など、役割を分担しておくと、特定の1人に負荷が集中するのを防げます。

更新を仕組み化するツールを選ぶ

更新のしやすさは、使っているサービスやツールの設計にも大きく左右されます。サイトを新しく作る、あるいは乗り換えを考えている場合は、次の点を基準に選ぶと、更新を続けやすくなります。

  • スマートフォンから更新できるか
  • 作品を追加すると、自動的に一覧やお知らせに反映されるか
  • 更新のたびにデザインを組み直す必要がないか

マイグルのようなアーティストページ作成サービスは、作品やお知らせをスマートフォンから追加するだけで、サイト全体に反映される仕組みになっています。更新の手間そのものを減らしたい場合、こうしたサービスの活用も選択肢の一つです。公式サイトに何を載せるべきかについては、アーティストの公式サイトを無料で作る方法でも紹介しています。